2010年から2015年まで箕面市粟生外院でみなさまにお世話になりました「フェアトレード雑貨エスペーロ」はこのたび大阪のてっぺん能勢町に「fairtrade shop & cafe エスペーロ能勢」として生まれ変わりました。町の中の小さなショップから今度は田舎の大きな古民家です。「そんな田舎に引っ込んでお店に人が来てくれるの?」と心配してくださる方もありますが、田舎には田舎のよさがあります。 土があって木があって花があって鳥が鳴いている。土を耕して種を蒔けばりっぱでなくても小さな野菜が育ってくれる。夏には田んぼを渡る涼しい風を感じよう。冬には庭の木を燃やして薪ストーブで暖まろう。田舎には本来人間の心が喜ぶ自然があります。心が喜ぶ田舎へ遊びに来てください。
フェアトレードは貧困解決のための貿易です。貧困の原因のひとつが都会への一極集中によって生まれる格差であるならば、本来豊かであるはずの田舎は都会に右ならえするのではなく自分の持つ力でもっと元気になった方がよいのです。土があって自然があって生産力があるならば、田舎は都会よりもずっと人間が生き残れる場所であるはずです。フェアトレードは国際協力の事業です。大阪の田舎とアジア・アフリカの田舎を繋ぎましょう。途上国の田舎の人々がこのグローバル社会においてたとえ弱い立場であっても、ちゃんと毎日食事ができて子どもたちが学校へ行けるよう、買い物を通して国際協力をしていきましょう。
エスペーロは能勢町地黄地区にあった築100年の古民家を改装いたしました。太い梁や柱のそこかしこに昔の人の知恵と力が忍ばれるこの古民家を現代に保存できたことがまず私たちの喜びです。どうぞ先人の息遣いが感じられる古民家を見にきてください。
そして古民家でゆっくりしていただくために、エスペーロ能勢ではカフェも併設いたしました。フェアトレードのドリンクやスパイス、あるいは地元産の野菜を使った軽食をお手頃価格で提供いたします。
また、折々には音楽、映画、講演会、ワークショップなどを盛り込んだイベントを開催したいと思っております。いずれにしろ最初のうちは試行錯誤と思います。みなさまのご希望やご意見を伺いながら、ご一緒にエスペーロをつくっていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
fairtrade shop & cafe エスペーロ能勢
斎藤輝久・斎藤和子
大阪府箕面市を中心にフェアトレードを推進するNGO(非政府組織)。「ショッピングで国際協力」を合言葉に、東南アジア、アフリカ、中南米、アフガニスタンなどの地域・国々との間のフェアトレード運動を進めている。
阪大の平和研究授業で集まったメンバーが中心となって2008年に結成したフェアトレードサークル。
トゥマイニ・ニュンバーニとはスワヒリ語で“希望を我が家に”という意味。ケニアのHIV感染者の自立を促し孤児たちをサポートしていくことを目的としている。ケニアのママたちが作ったサイザル麻バッグはエスペーロでも販売中。
タイのチェンマイで活動しているNGOを通して、 北タイのスト リートチルドレンの救済活動を支援している。エスペーロでは 「子どもの家」の子ども達が作 る工芸品を販売している。
外国人市民の人権保障と多文化共生社会の実現をめざして、多くのボランティア市民とともに活動している。
誰もが生き生き暮らせるように、知恵を寄せ合い、力を出し合い、ともに歩んでいく 新しい形の助けあい組織。